当社の創業は昭和46年6月。当社の目の前の国道16号線もまだ砂利道だった時代です。
【10月26日インタビュー】有限会社前田自動車商会様
前田 博之 社長様にお話をお伺いさせていただきました。
今でこそ、マツダオートザムでは乗用車を中心に扱ってますが
創業当初のウチの主力車種は「タイタン」ダンプでした。
すっと会長(お父様)の念願だった「ショールーム」が昭和63年に完成。スズキ車の販売がスタートしました。
創業の地である横浜市旭区白根、創業時は整備工場のみ稼働
していたこの地に、昭和63年にスズキのショールームが開設。その後、平成2年にこの国道16号線通りを横浜方面に1kmほど走った鶴ヶ峰にマツダオートザム開設を計画しましたが、マツダからNGが出され、この白根にマツダオートザム、鶴ヶ峰にスズキのショールームを移設するという大がかりな工
事になってしまいましたが、なんとか無事に現在の形に収まる。
創業スタートは、鶴ヶ峰本町のサービス工場から。
車販の方は親父が大きな鞄ひとつ抱えて売り歩いていました。
当社の創業は昭和46に、今のマツダオートザム旭のある、旭区鶴ヶ峰本町での整備工場からスタートしました。まだウチの目の前の16号線も砂利道だった時代です。その頃の中心は整備業務だったので、車販は初めの頃は、ウチの親父が大きな鞄ひとつにクルマのカタログをいっぱい詰め込んで、まさに絵に描いたような「足で稼ぐ猛烈営業マン」として売り歩いていました。時代的には一般庶民がマイカーにようやく手が届きはじめた時代ですね。マツダで言えば「キャロル」の時代です。でもウチの生い立ちで言えば、ウチ実はダンプ屋だったんですよ。
当時は一般庶民にマイカーが売れ出した頃、マツダで言えば
キャロルですかね。でもウチはマツダはマツダでも「ダンプ屋」
でした。当時のマツダの主力ダンプ「タイタン」をよく扱ってました、まさに「タイタン屋」でしたね。
だから当時、雨の日には、朝からよく電話がかかって来たんですよ。「今日は雨だから工事がないから、今からダンプを持ってくから、一日で車検やってくれないか」みたいな感じでね。で、そんな電話が架かって来るのをウチのお袋が、ちょうど朝ご飯のお味噌汁を作りながら受付けて、ボクはまだ布団のなかで寝ているんですが、電話の音と、お袋の作る味噌汁の煮干しダシの香りがぷ〜んとしていたのが幼少の頃の思い出です。その頃の入庫はダンプが8〜9割でした。当時は「日本列島改造論」の時代でしたから土木業も右肩上がりの時代で、マツダのダンプではタイタンが主流でしたね、当時はエルフやキャンターがまだ無く、まさにウチは「タイタン屋」でした。
そんな前田自動車商会の草創期、会長(お父様)は「ショールームを持ちたい」というのがずっと夢でした。そこで最初に始めたのが「スズキのショールーム」でした。
そうした中でウチの会長(お父様)は「ショールームを持ちたい」というのがずっと夢だったんですよ。そこで昭和63年に鶴ヶ峰の工場の場所に「スズキ」のショールームを建てたんです。今ではマツダオートザムとスズキの両メーカーを扱ってますが、ショールームでの販売に関しては「スズキ」の方が先だったんです。「ショールームではスズキを売って、自分では鞄をぶら下げてマツダを売る」っていうスタイルでしたね。
続いて平成2年、マツダオートザムのショールームも完成。当初は白根に建てようとしたのですが、何故かマツダからNGが出されて、仕方なく鶴ヶ峰のスズキショールームを白根に移設。代わりに鶴ヶ峰にマツダオートザム建てる事になりました。
そして、ここからがややこしい話なのですが、当社もマツダの乗用車を本格的に扱うため、平成2年「マツダオートザム」のショールームを建てる事にしました。場所は現在のスズキのショールームがあるここ白根に建てる予定だったのですが、何故かマツダからNGを出されてしまい、仕方が無いので鶴ヶ峰に建っていたスズキのショールームをわざわざこちらの白根に移設して、空いた鶴ヶ峰の土地にマツダオートザムを建てるという大変大がかりな工事になってしまいました。それでもなんとか無事に「スズキ」「マツダ」両メーカーを扱うという、今の体制が整いました。
ロータス入会は、先代の社長が、藤澤社長のお誘いを受けて入会させて加盟いただきました。
スズキの展示スペースには、今や大人気で納車まで1年はかか
るといわれるジムニーが。色は鮮やかなキネティックイエロー
マツダのショールームには、マツダ「CX-5」の貴重な
マツダ100周年特別記念車バージョンが展示されておりました。
車体の随所に燦然と輝く、MAZDA「100 YEAR 1920-2020」
のエンブレムが、ひときわプレミアム感を醸し出しております。
ロータス入会のメリットは、報奨金という面ももちろん魅力ですが、むしろロータスという大きな組織だからこそ「出来る、得られる、『何か』」に期待して参加させていただいております。
当社のロータス入会のきっかけは、先代の社長が、藤沢自動車の藤澤社長から熱意あるお誘いを受けて加盟させていただきました。改めてこのロータスクラブという組織を眺めてみますと、各加盟同友さんの様々な思いが集まった、非常に良い組織であると感じます。同友さんによっては本当に一生懸命キャンペーンなど販売目標に向けて頑張っていらっしゃって、もちろんその努力の結果として本部、支部、提携さんの施策による多くの報奨金を得られていらっしゃる。こうした「提携さん」も「我々同友」も共に利益が得られるロータスの仕組みというのは、本当によく出来ていると思います。しかし、さらにロータスの素晴らしい部分は全国1,650社の整備工場が加盟する大きな組織力であり、その中には、小規模の整備工場から、年間何千台という車検台数を手がけていらっしゃる大手同友さんもいらっしゃいます。しかし、ロータスはこれら様々な「規模」「形態」そして「思い」を持っていらっしゃる同友さんへ、分け隔て無く、組織のスケールメリットによる、「教育・人材育成、販売力強化、業界最新情報の提供、経営ノウハウの指導」など、ロータスでなくては「得られない・成し得ない」有形・無形の「学び=経営資産」が得られる所が素晴らしいと思います。
最終的には、ロータスという組織の推進力の原点は「人」
例会・懇親会は「人と人の繋がりを築く貴重な場」だと思います。
もう、かれこれコロナ禍の影響でロータスの例会も、ここのところZOOM例会が続いておりますが、やはり何やかんや言ってもロータスの組織の推進力や大きな魅力の原点は「人」。つまり「人と人の繋がりが築ける貴重な場」であることだと思います。同友さんどうしが、お互いの得意な部分で協力しあい、情報も交換しあう。そうした繋がりの根幹部分はやはり「人と人との繋がり」。例会で顔を合わせて、懇親会で親睦を深める。以前は当たり前のように毎月行われていた事が、最近、コロナの影響もあってよりこうした「顔と顔」を合わせる機会の重要さ・大切さに気づかされました。