Vol. 3『コロナが見せた“新しい未来“』
新型コロナウイルス感染の危機が我々にもたらしたものは、
多大なる危機感と不安だけではなく
「未来へのヒント」も垣間見せてくれた。
まだまだ新型コロナウイルス感染の危機が続くなか、「まもなく第二波の感染拡大が来るのでは」と依然、医療研究者の間ではコロナ危機からの脱出も終焉もまだ見えない」との意見が聞かれる昨今ですが、
そんな暗いニュースに溢れるなかでも「コロナへの対策が我々に与えてくれた新たな知恵」というものも決して少なくはないのではないでしょうか。
①テレワークの可能性
はじめは、オフィス内での「密」状態の回避・通勤時ラッシュにおける感染防止 こうした、いわば「コロナ対策」からはじまった全国各社でのテレワークの導入ですが
・意外と最近のテレビ会議の映像・音声はクリアではないか
・拠点が多い会社は、わざわざ集まらなくてもテレビ会議で充分ではないか
・共有データーに社外からアクセス出来れば、どこでも仕事は可能ではないか
・例えば通勤時間が1時間とすれば、1日2時間のオンタイムが節約できるのではないか
といった逆にテレワークの有効側面に気がついた会社も多い筈です。
②コロナ不況で明らかになった「意外な『有事に強い』企業」
帝国データバンク発表の5月15日時点での新型コロナウイルス関連での倒産件数は、全国で149件に達しています。
都道府県別の数字(5月13日時点)では、東京都31件、北海道14件、大阪府12件となっております。
しかし、ここに意外な数値の県があります。
じつは、愛知が4件に留まっております。
帝国データバンク東京支社情報部の赤間裕弥部長は「今後行うべき方策・対策の一つのヒントになる」と記者会見で言及しました。
そしてそのひとつの可能性として、大手自動車メーカーの例を挙げ「製造業は愛知県のお家芸。これまで若干少しマイナスに捉えられていた『系列』という考え方が、
今回非常に功を奏したのではないか。『従業員を守る』にプラスして、今こそ共存共栄といったところで、下請けさんおよび関連する仕入れ先さんに関しても
『頑張ろうよ』という『系列』の考え方」が愛知県の状況に影響している可能性がある」として、「着目すべきと考えます」と指摘しました。
このように「苦境・ピンチ」の中には必ず「未来へのヒント・発想の転換」が多く示唆されています。
皆さまもコロナ終焉の先。「ポスト・コロナ」に向けた有益な「気づきのヒント」を探してみてはいかがでしょうか。
今までの価値観、暮らし方が変わった今こそ「ピンチをチャンスに」の精神が必要とされる時期ではないでしょうか。