Vol. 2『不撓不屈の精神』
有史以来、人類は何度も疫禍の危機に見舞われ
その中を生き残り、
そして疫病を制してきた歴史を持つ
新型コロナウイルスの不安もまだまだ続く中、日本で初めての感染者が確認された1月14日以来皆さまも、それぞれの職場で感染予防に最大限の注意と対策を行いながら、職務に従事する皆さまには敬服いたします。
人類は有史以来、数々の疫禍の危機に見舞われ、その都度「不撓不屈の精神」で
疫病に耐え、生き残った者たちは力を合わせ、危機を乗り越えてまいりました。
かつてはこうした疫病・伝染病は仏神・悪魔・邪気・怨霊の仕業、つまり「超自然的な力による災い」と信じられてきましたが、19世紀~20世紀を境に急速な医学・細菌学の発展によりその正体が解き明かされました
ハンセン病、マラリア、腸チフス、結核菌、コレラ、破傷風、ブルセラ症、ペスト、赤痢、梅毒、百日咳、チフス、これらの疫病菌は1875年~1909年の34年間に全て発見されました。
そして今日では、上記、全ての疫病に対して、ワクチン・抗生物質などの治療薬の発見または開発によって「不治の病」では無くなりました。
疫病の中でも、細菌のよるものとウイルスによるものがあり、細菌はDNAを持った「生物」、ウイルスはその「DNAの設計図」しか持たない、自力では繁殖できない「無生物」です。
近年では、このウイルスに人類は苦しめられてきました。
しかしインフルエンザウイルス、HIVウイルスをはじめ「多くの『治療薬(ワクチン)』を持たない」とされていたウイルス病が人類の高度に発展した医学のおかげで『治る病』になりました。
人類はいままで、どんな苦難の山でも乗り越えてまいりました。
いずれ、この新型コロナウイルスも『治る病』になる筈です。いま、そのために多くの人材とテクノロジーと社会資本が世界中でフル稼働しております。
世界経済の先行きは依然不透明な状態が続きますが、どんな事態、どんな状況であっても、くじけず「不撓不屈の精神」で立ち向かってください。
それが我々の祖先から、ずっと人類が行ってきた力強い営みですから。