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ご訪問レポート『新相武(株)』
新相武(株)
TEL.046-286-0303/FAX.046-286-0206
【URL】http://www.shinsoubu.co.jp/

〒243-0301
神奈川県愛甲郡愛川町角田274-1

創業は昭和60年。前身の相武有限会社より車販部門を引継いでの独立スタートとなりました。

【6月25日インタビュー】新相武(株) 代表取締役 社長
関戸 朝一 様に色々お話をお伺いさせて頂きました

創業から三年を迎えた昭和63年。前身会社の整備部門も合流。
社名も「新相武」と改めて、大きく事業の拡大を目指す。

平成2年5月よりマツダオートザム事業開始。苦しい時期での看板立上げでしたが、今でもMAZDAの看板は同社の象徴です。
当社の創業は昭和60年。
6畳ほどのボロボロのプレハブ店舗。
新社名は『パルサー相武』。社員4名でスタートしました。


当社の創業は昭和60年4月1日です。それまで私は当社の前身、相武有限会社の販売の責任者をしておりました。そこから愛川町箕輪の車販拠点を任される形で独立をしたのが始まりです。スタート時は6畳ほどのボロボロのプレハブ店舗があるだけで、社員もそのまま引継いだ形で私も含め5名での創業となりました。社名をどうしようかという事になったのですが、当時お世話になっておりましたチェリー相模原さん(現・日産プリンス田名上溝店)の口利きで日産に許可をもらい『パルサー相武』という名前にしました。またこの当時、ロータスミゾロギの先々代の溝呂木社長から「ロータスクラブに入会しないか」というお誘いをうけました。その頃のロータスは指定工場または認証工場を持っていないと入会出来ないという厳しいルールがあり、当社は自社では車販しかやっておらず、当時溝呂木社長には随分根回し等で骨を折っていただき、なんとか入会に漕ぎ着けました。でもやはり肩身は狭かったですね。そんな折、経営の厳しくなってきた前身会社から「整備工場もまとめて、ひとつの会社に統合しませんか」というお話が持ち上がりました。
前身会社と統合して自社整備スタート。社名も新相武に改称。拡大路線が一転、足を引っ張る形になり苦しい時代に突入。

そこで昭和63年に前身の相武有限会社と統合し、社名も新たに「新相武」として整備部門もそのまま引継ぎました。当時、私自身の焦りもあり、会社は急激な拡大路線をとります。まずは、相模原市橋本に新たに車販店舗を出店。さらに小田急相模原にあった車販の会社を買収。従業員も35~40名へと一気に増やしていきました。ところが経営状態はそれに反して非常に苦しくなりました。買収した車販会社も元々売上に苦しんでいたからこそ売りに出したのであって、当社が買収したところで、場所も悪くお客も来ない。それでも平成6~7年ぐらいまでは頑張りましたが、一時期は会社の存続が危ぶまれるまで追い込まれました。時期的にいえばちょうどバブルの後期でしたが、皆さんがバブルの恩恵を謳歌している時、当社は皮肉にも最悪な時期を迎えていました。そこで私は思い切って決断、一気に規模縮小/撤退をはじめました。しかしながら事業というものは拡張をするのは簡単ですが撤退するのは本当に大変でした。特に「負けの撤退」というものは当然ですが撤退事業での売上はゼロなのですが費用だけは発生する、毎日毎日、毎月毎月、資金繰りばかりをしていました。ただしその間にも、とにかく何か売上げを好転させる商品はないかと常に毎日考えていました。
苦しい時期を「商品力」で挽回した、商用車「積載車/軽ダンプ/軽冷凍車」の架装トラック事業。

新相武の主力商品「積載車」は今では年間100~200台。
累計販売2,000台を誇る、神奈川屈指の販売会社となりました。

ずらりと並んだ軽ダンプの展示場。とにかく商用車は「選べる品揃え」が、お客様にとって大きな魅力となります。

今年、創業以来の地、愛川町箕輪を離れ、同町・角田へ移転。広大な敷地に大きなショールームと整備工場を併設した施設は近隣でもひときわ目を引く「クルマ屋さん」の誕生となりました。
創業時より手がけていた積載車架装事業に加えて平成14年「軽ダンプ事業」、16年「軽冷凍車事業」を開始。

当社は創業当時より積載車、いわゆるキャリアカーの架装事業は手がけておりましたが、特に一般車の売上の苦しい時期が長かったので、平成13年ぐらいから本格的にこうした商用車販売に力を入れてまいりました。トラックは手形で取引出来たというのも会社がうまく回転するためには大きな原動力になりました。平成14年には「軽ダンプ事業」、平成16年には「軽冷凍車事業」も開始しました。メーカーも三菱をはじめ、いすゞ、日野と三大メーカーを全て取扱いました。この頃から会社の売上も徐々に回復して、平成15年時点でようやく年商10億に届きました。架装も大手の新明和工業と手を組んで、キャリアカーは最盛期には年間200台、今日までに累計2,000台を販売してまいりました。おかげ様で新明和工業もお膝元の兵庫県から、当社の近く寒川に工場を進出してこられました。
商用車。特に架装を施したトラック販売で最も大事なことは「品揃え」「即納性」「適正な価格」です。

商用車、特に架装トラックを扱う上で大事なことは、まずは「品揃え」を充実させることです。マニュアル/オートマ、二駆/四駆、冷凍車であれば中温/低温、キャリアカーなら2t / 3t、メーカーもいすゞ、三菱、日野、架装メーカーも新明和、KYOKUTO、花見台、古川ユニック、タダノと、とにかく全て揃えた中から「さあ選んで下さい」という事が重要です。あとは「即納性」、キャリアカー架装の場合半年~10 ヶ月、軽冷凍車でも3 ヶ月はかかる、でもたいていのお客さんは「今すぐほしい」というのが当たり前。これに応えられる事が大切です。そして最後に「適正な価格」で提供すること。新古車を揃えて「新車と同等の品質を新車よりも安い価格」で提供するか、または中古車の場合は「お客様の求める価格で、お客様の求めるイメージ以上の品質のもの」を納める。お客様も業者も「決して騙さない・裏切らない」事が大事ですね。
今年、新たに整備工場を併設した新・本社社屋を新設。地域の皆様のお車の販売と、特に「整備」に力を入れる。

実は当社の整備部門は、経費カバー率から見ますとわずか15~20%しかないんです。一般的な兼業整備工場で80%、ディーラでも60~70%はあるのにウチは極端に低い。その分車販が100%を大きく上回っているのですが、やはり車販は世の中の経済状況に大きく左右されますので、今後は粘り強い売上のベース確保のためにも、何としても整備部門の底上げが重要です。そこで今年、創業以来の地の隣接地に土地を確保。ショールームと整備工場を併設した新・本社社屋を新設しました。外観からでも「ここで車も買えれば『整備』も出来る」と地域の皆様に強く認知してもらえるよう思い切った投資をしました。私も60歳を超えての大きな冒険ですが、第二創業のつもりで頑張っていく所存です。
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