ゼネコンの営業から、洗車コーティング業の立ち上げ。脱サラしての創業でした。
【11月28日インタビュー】 (株)ジーエフシーサービス
代表取締役 鈴木飛雄馬 社長に色々お話をお伺いさせて頂きました
最高の仕上がりのものをお客様に提供する
そのために最高の作業環境をつくり、高い技術を投入する。
そうした拘りが同社のブランド力を生んでおります。
創業の頃、自宅から軽自動車に出張道具を積み込んで
一台500円の洗車施工に向かう、朝4:00の出発でした。
当社の創業は平成14年8月8日。それまで私はゼネコンの営業マンをしておりました。いわゆる脱サラしての創業です。もっともそれ以前からクルマの事は大好きで学生時代はガソリンスタンドやトラックの運転手のバイトなんかもしておりました。その後、ちょうどバブルの頃ですが、知り合いがカービューティープロを手がけ、非常に上手くやっておりました。ただしこの業界は一人でやってる方が多く会社にしてる人は少なかった。私はこの仕事をそういう「家業」ではなく「企業」でやってみたいという思いが創業のきっかけでした。
そうは言っても創業当初は私も一人で施工をやっており、自宅から軽自動車に出張施工道具一式を詰め込んで朝4:00に出発、一台500円の洗車もやりました。それは中古車屋さんの出張洗車だったんですが、そうしたクルマ屋さんとのお付き合いを通して今日につながる非常に貴重な人脈を築く事も出来ました。
この仕事は明かりが無いとキズが追えない。
屋外では最高の下地を作るのは無理。だから場所を借りたい。
「とにかくお客様に最高のものを提供したい」という思いは創業の頃から強くありました。でも出張施工ではどうしても限界があります、この仕事は明かりが無いとキズが追えないんです。それは日中でも難しいんです。ちなみに当社では天井などを黒くしています、そうしないと白いクルマのキズは追えません、見えていないキズは消す事が出来ないんです。だから場所を借りたい、最高の明かりの下で施工をして、最高の仕上がりのものをお客様に提供したい。それが本格的な工場の立ち上げの大きなきっかけでした。
高級車や輸入車、そして本当におクルマの事が好きなお客様に特化したブランド作り戦略。
工場内に入庫しているクルマは高級外車ばかり
この風景がジーエフシーさんの信頼のブランド力を何よりも雄弁に物語っております。
塗料保管庫にはおびただしい数のスタンドックスの塗料がずらりと並んでおりました。
高級車ばかりでなく、本当にクルマ好きなお客様も多く
中にはラパンのコーティングに30万円以上をかけるお客様も
若い世代の職人を育てる事が企業の生き残りのためには必要
また、そうした若者が発信源となりクルマ好きの輪を広げる
本当にクルマが好きなお客さんを喜ばせていく事に特化した
「お客様に最高の満足をしてもらう」ブランド作り戦略
おかげ様今日では、高級車や輸入車の施工を非常に多くいただいております。ただし必ずしも高級車ばかりではありません、たとえばラパンのコーティングに30万円以上かけるお客様もいらっしゃいます。とにかく最高のコーティンングがしたいという事でホームページから当社を探されてお知りになったそうです。そうした「本当にクルマの事が好きなお客様」に特化したサービス提供、そしてそうしたお客様を満足させる事により構築される『ブランド力』。そこにフォーカスを当てて当社は営業戦略を立てています。
もちろん鈑金/整備も一切の妥協を許さないプロの仕上げで
多くのお客様にご満足のお声をいただいております。
もちろん当社のもうひとつの柱、鈑金/整備でも「一切の妥協を許さないプロの仕上げ」を掲げており、高級車への完璧な施工を行うための専用フレーム修正機から専用塗料まで最高品質のものを採用しており、おかげ様で多くのお客様からご満足のお声をいただいております。ちなみに当社では、塗料は輸入車は全てスタンドックス、国産車は全てロックペイントを使用しております。「最高の技術・材料を使い、最高の職人の手で仕上げる」これが当社の譲る事の出来ないポリシーです。
ロータスへの加盟をきっかけに、今まで不得意だった部分への
社員を巻き込んだ取り組みが、苦手分野の活性化につながる
当社は亀ヶ谷モータースの亀ヶ谷社長のご紹介でロータスへ加盟をさせていただきました。亀ケ谷社長とは異業種経営者勉強会でご一緒させていただいておりましたが、私もこの商売を我流でやってきた部分もあり「クルマ業界で勉強できるところがどこか無いですか?」と相談したのがきっかけでした。ロータス加盟の意義は当社にとっても大きなものがありました。ロータスではキャンペーンで目標が決められるじゃないですか、オイルであったりタイヤであったりバッテリーであったり。車検の時には必ず勧めるそういった商品に対して、ロータスの活動はそうした当社が今まで不得意だった分野に取り組む大きなきっかけになりました。社内でもこの目標に対して「みんなで協力してくれよ」という感じで社員を少しずつ巻き込めるようになってきましたし、今回で3〜4回目なんですけどこうしたキャンペーンを通じて会社自体も活性化してきている実感を最近強く感じます。
これからは「若い世代の職人」を育てることを通じて
若者達に「クルマ好き」を増やせる様な発信源になりたい。
最近は、若者のクルマ離れがよく話題になりますが、幸い当社にはクルマ好きな若い子達がいっぱい入ってきてくれます。今後はそういう若い世代を技術の高い職人に育てていく仕組み作りが重要になってくると思います。そういう若い世代が育たないと企業は将来生き残れない。やがて彼らが会社内でもリーダーシップをとっていけるようにしていく事が今後の課題であると考えております。
またそういう若い世代を中心に当社が「若者達にクルマ好きを増やせる様な発信源」になりたいと考えております。